HAKコンソーシアムについて

「HAKコンソーシアム」は、原田精機株式会社、株式会社アドニクス、国立大学法人九州工業大学の3者によるコンソーシアムです。

原田精機株式会社(静岡県浜松市、以下「原田精機」)、株式会社アドニクス(東京都八王子市、以下以下「アドニクス」)、国立大学法人九州工業大学(福岡県北九州市、以下以下「九工大」)の3者によるコンソーシアム(以下、「HAKコンソーシアム」)が”ワイド6Uサイズ”の超小型衛星「KITSUNE」を製作しました。

2021年11月18日、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(東京都三鷹市、「JAXA」)へ引渡し完了しました。


「KITSUNE」はJAXAからNASAに引き渡され、アメリカ現地時間2022年 2月19日(土)12時40分(日本時間2022年2月20日(日)午前2時40分)に、米国バージニア州 NASAワロップス飛行施設の「中部大西洋地域宇宙基地 0A射点」から、ノースロップグラマンの「アンタレス230+」ロケットで打ち上げられました。「アンタレス230+」ロケットは、国際宇宙ステーションへの補給船を運ぶために打ち上げられるロケットです。この補給船は、「シグナス補給船17号機」です。


シグナス補給船運用17号機(NG-17)は、打ち上げに成功し、日本時間2022年2月20日9時に国際宇宙ステーションへのドッキングも成功しました。そして、シグナス補給船17号機に搭載された「KITSUNE」は国際宇宙ステーション内に持ち込まれました。

KITSUNEは、国際宇宙ステーション・日本実験棟「きぼう」からの超小型衛星放出事業にとって初めての“ワイド6Uサイズ”の衛星です。2022年3月末までに「きぼう」から放出される予定です。
放出された後、地球観測用のカメラによる分解能5メートルクラスの画像撮影や、C-band通信機による高速通信など複数の実証実験を実施する予定です。


原田精機が(レンズやカメラの撮像機器と光学センサなど)地球観測用の光学画像の撮影機器を担当、アドニクスが通信機器を担当、九工大が衛星バス部(衛星の基本的な機能や動作に必要な電力・制御機器)を担当とした3者によるコンソーシアムとして協力し、超小型衛星KITSUNEを開発・製造しました。